【サンパウロ綾村悟】南米南部共同市場(メルコスル)は2日、2017年から交渉を続けてきた欧州自由貿易連合(EFTA)との自由貿易協定(FTA)の締結に合意したと発表した。
メルコスルはブラジルやアルゼンチンなど南米5カ国が正式加盟する南米諸国の関税同盟。EFTAは、欧州連合(EU)に加盟していないノルウェー、アイスランド、スイス、リヒテンシュタインの欧州4カ国で構成される自由貿易を目的とした経済協力機構だ。
今後、協定調印と各構成国の議会承認などを経た上でFTAが発効される見通し。発効すれば、人口約3億人、国内総生産(GDP)が4兆5000億㌦(約650兆円)に達する自由貿易圏が誕生する。
EFTAの人口は4カ国合わせて1500万人にすぎないが、世界で最も裕福な国々で構成されており、世界9位の貿易量を誇る。
ブラジルのアルキミン副大統領は、「交渉に8年の時間がかかったが、発効すればブラジルの経済や失業率改善、収入増に大きく貢献することになる」と合意を歓迎した。
メルコスルは、23年にシンガポール、24年にはEUとFTA交渉に合意しており、枠外との自由貿易協定に積極的だ。トランプ関税を受けて南米諸国と貿易拡大を望む国や地域も増えている。





