トップ国際中南米湿原と高原の保護に「アマゾン基金」活用ーブラジル

湿原と高原の保護に「アマゾン基金」活用ーブラジル

【サンパウロ綾村悟】ブラジル政府は、森林火災からパンタナル湿原や中央高原(セラード)の自然環境を守るため、アマゾン熱帯雨林保護に運用中の「アマゾン基金」を活用する方針であることが分かった。フォーリャ紙(電子版)などが1日付で報じた。

昨年ブラジルでは、同国国立宇宙研究所(INPE)が2003年に観測を開始して以来、最悪となる27万8229件もの森林火災を記録、パンタナルやセラードに甚大な自然破壊をもたらした。被害地域は、ブラジル全土で59万2500平方㌔(日本国土の総面積約38万平方㌔を超える)にも及んだ。

今回アマゾン基金から流用される資金は、1億5千万レアル(約40億円)。パンタナルとセラードがある、バイア州やマットグロッソ・ド・スル州など五つの州に振り分けられ、消火や監視活動に用いられる。

同基金は、世界最大のアマゾン熱帯雨林の保護のため、ブラジル政府が08年に設立。持続可能な地域経済のためにも利用されている。ノルウェー(最大寄付国)や日本、米国など世界各国から寄付を受けている。

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