【サンパウロ綾村悟】南米ボリビアの警察当局は5日、反米左派エボ・モラレス元大統領に対する逮捕状を、正当な理由なく却下したとして、リリアン・モレノ判事を拘束した。
ボリビア司法当局は今年1月、人身売買の容疑でモラレス元大統領に対する逮捕状を請求、資産の凍結や出国禁止を命じていた。モラレス氏については、大統領在任中の2015年、当時15歳だった少女に不同意性行為を行ったとして、検察当局が16年から捜査を続けてきた。少女は16年に女児を出産、出生証明書にはモラレス氏の名前が記されている。モラレス氏に対して1月、発効された逮捕状はモレノ判事によって却下、その後、高裁によって覆された。