
【サンパウロ綾村悟】フランシスコ・ローマ教皇が21日に死去したことを受け、母国アルゼンチンをはじめとする中南米の国々から追悼のメッセージが相次いでいる。同教皇は、カトリック教会で史上初の中南米出身だった。
アルゼンチンのミレイ大統領は21日、全国に7日間の服喪を宣言、X(旧ツイッター)に「深い悲しみに包まれている。安らかにお休みください。小さな行き違いもあったが、教皇の優しさや知恵に触れることができ、大きな光栄だった」と記した。
ミレイ氏は23年の大統領就任前、教皇を「愚か者」「社会主義者」などと批判していたが、2024年にバチカンを公式訪問し、贈り物をするなど関係を修復していた。
世界最大のカトリック人口を抱えるブラジルのルラ大統領も7日の服喪を宣言すると、「今日はとても悲しい日だ。その笑顔で全ての人を照らし、フランシスコ教皇はまさに皆の希望だった」などとXに投稿した。
共産党一党独裁が続くキューバのディアスカネル大統領は、「忘れ難いフランシスコ教皇を失い、キューバの人々は深い悲しみに包まれている」と談話を発表した。