【サンパウロ綾村悟】非政府系組織「マップバイオマス」は16日、今年1~3月までのブラジル国内での森林火災による消失エリアが昨年比で70%減少したと発表した。政府系ブラジル通信が報じた。通常、1~3月は雨期に相当するため、森林火災は減少するが、今年は昨年より降雨量が多く、森林火災による延焼を防いだものとみられる。政府機関の調査によると、ブラジルの森林火災の90%以上が農場や牧場の開発や焼き畑などを目的とした人為的なもの。一方、ブラジル全土では消失エリアが減少しているが、ブラジル中央に広がる熱帯サバンナ地帯のセラード(中央高原)では消失エリアが昨年比で増加しており、同地域における監視作業などの強化が求められている。