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58%が治安悪化を実感 ブラジル世論調査

【サンパウロ綾村悟】世論調査会社ダッタ・フォーリャ社が14日に発表した最新の世論調査によると、58%のブラジル人が過去1年間で治安が悪化したと感じていることが分かった。

調査は、全国174カ都市の3054人を対象に今月1日から3日の間に行われた。性別や年齢層、収入を問わず治安が悪化しているとする回答が多く、治安が改善されていると答えた回答者は15%にすぎなかった。

治安の悪化を感じているのは、特に女性と大都市圏の住民で、サンパウロやリオデジャネイロなど南東部の都市圏では70%近い回答者が治安の悪化を実感している。

世界の殺人件数の約1割がブラジルに集中していることが、国連薬物犯罪事務所(UNODC)の調査で分かっている。

2023年末には、リオデジャネイロで凶悪犯罪悪化に耐えかねた市民らが自警団を立ち上げ話題になっており、コーヒーをはじめとする食料品高騰を伴うインフレと治安悪化への対応が支持率低下に苦しむ現政権の課題となっている。

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