トップ国際中南米エクアドル大統領選、明日決選投票―治安対策が最大争点

エクアドル大統領選、明日決選投票―治安対策が最大争点

【サンパウロ綾村悟】南米エクアドルで13日、現職右派ダニエル・ノボア大統領(37)の任期満了に伴う大統領選が決選投票となる。再選を狙うノボア氏と反米左派ルイサ・ゴンザレス元国会議員(47)は、最新の世論調査でも小数点以下の僅差で並び、どちらが当選してもおかしくない状況だ。

ノボア氏は、エクアドルの「バナナ王」ことアルバロ・ノボア氏の息子で親米派、対するゴンザレス氏は、反米左派コレア元大統領の後継候補だ。両氏は、前回の大統領選でも共に決選投票に進んだ。大統領選の最大の争点は治安対策。元来、エクアドルは治安がよく、凶悪犯罪の発生率も低かった。しかし、麻薬密輸対策を行っていた米軍レーダー基地を、反米左派政権が撤去したことから、コロンビアやペルーの麻薬犯罪組織が流入、港湾都市がコカインなどの欧米向け密輸拠点となって凶悪犯罪が激増した。

昨年は、刑務所や警察署が麻薬密売組織に襲撃されたり、公共放送局のテレビスタジオが武装集団によって占拠される事件まで発生している。ノボア大統領は、犯罪組織をテロ組織に指定、国民投票を通じて国軍を治安対策強化に投入し、一定の成果を上げた。

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