【サンパウロ綾村悟】ブラジル最大都市のサンパウロでこのほど、拳銃強盗に襲われて被弾した男性が、背負っていたバックパックの中に入っていたノートパソコンのおかげで軽傷で済んでいたことが分かった。ブラジルのOESTE誌(オンライン版)が報じた。
事件が起きたのは、サンパウロ市西部のジャグアラ地区。35歳の男性がオートバイで走っていたところ、自転車に乗った5人組の強盗団に襲われた。強盗団の1人が男性に向けて発砲、別の強盗がオートバイを強奪し、逃走した。
男性は背中に被弾したが、ノートパソコンのおかげで、弾丸は男性の背中の皮膚にめり込んだ状態で止まった。
地元警察は、ノートパソコンがなければ、重傷を負っていただろうと説明している。
その後、男性のオートバイは市内で発見されたが、襲撃犯らは見つかっていない。
治安悪化が問題となっているサンパウロでは同様の強盗事件が多発、警察の捜査体制が犯罪の発生率に追い付いていないのが現状だという。