トップ国際中南米米石油事業の許可取り消しで打撃、インフレも ベネズエラ

米石油事業の許可取り消しで打撃、インフレも ベネズエラ

【サンパウロ綾村悟】トランプ米大統領が26日、米石油大手シェブロンが南米ベネズエラで行っている石油採掘事業の許可を3月1日に取り消すと発表した。

シェブロンの事業は、反米左派のマドゥロ政権にとって欠かせない外貨獲得の手段となっており、ベネズエラ国内での深刻な外貨不足と、それに伴うインフレや物資不足につながることが懸念されている。

トランプ氏は、米側が送還しようとしているベネズエラ不法移民の受け入れが遅れていること、昨年7月の大統領選挙で不正が指摘された選挙制度への改善が見られないことを、許可取り消しの理由として挙げている。

現在、ベネズエラ国内で石油採掘事業に関わっている米企業はシェブロン1社のみ。バイデン前政権が22年、マドゥロ政権が野党連合との対話を受け入れたことへの見返りとして、シェブロン社に事業を行う許可を与えていた。

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