【サンパウロ綾村悟】ブラジル連邦検察庁のパウロ・ゴネ検事総長は18日、右派・自由党(PL)名誉総裁、ボルソナロ前大統領を含む34人を、クーデター未遂などの罪で最高裁に起訴したと発表した。被告は、前政権の国家安全保障顧問や軍高官を含む。
被告らは、23年1月にボルソナロ氏の支持者ら数千人が連邦議会や最高裁を襲撃した事件への関与に加え、ルラ大統領やモラエス最高裁判事の暗殺計画も問われている。いずれの容疑にもボルソナロ氏が関与、もしくは事情を知る立場にあったと指摘された。一方、弁護団は「ボルソナロ氏は共謀に関与せず」と起訴事由を否定。ボルソナロ氏は、連邦警察、検察の捜査を「政治的迫害」「魔女狩りだ」と批判している。