トップ国際中南米トランプ米政権に関税回避を要請へ ブラジル

トランプ米政権に関税回避を要請へ ブラジル

【サンパウロ綾村悟】ブラジルのジェラルド・アルキミン副大統領は12日、米国の対ブラジル貿易が黒字になっていることなどを背景に、トランプ米政権に対して鉄鋼・アルミニウム製品への関税回避を求めていく方針を明らかにした。アルキミン氏は、開発・産業・貿易・サービス大臣を兼任している。

アルキミン氏は「ブラジルは米国と関税戦争を起こすつもりはない」「米国の対ブラジル貿易での黒字は72億㌦(約1兆1千億円)に上っており、ウィン・ウィンの関係は築けるはずだ」と対話による解決を求めていることを強調。一定数量まで追加関税を求めない割当制度の導入を求める予定だという。トランプ氏は10日、米国が輸入するすべての鉄鋼・アルミニウムと加工製品などに対して25%の関税を課すことを発表していた。ただ、対米貿易で赤字になっているオーストラリアに関しては、関税免除を検討していることも明らかにしており、ブラジル政府は同様の対応を求めるものとみられる。

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