【サンパウロ綾村悟】ブラジルのルラ大統領は27日、ロシアのプーチン大統領とウクライナ問題などに関して電話協議を行った。また5月にロシアを訪問する意向を発表した。政府系ブラジル通信などが報じた。
ルラ氏は、自身のX(旧ツイッター)で協議の内容を説明、プーチン氏とウクライナ戦争での和平案への取り組みや、ブラジルが議長国を務める、新興国グループ「BRICS」加盟各国間の貿易・投資促進などで意見を交わした。
親中派として知られるルラ大統領は、ウクライナ問題で中国と共同で独自に和平案を提唱しているが、ウクライナ側からあまり良い評価を得ていないのが現状。
ルラ氏は、対独戦勝記念日の軍事パレードが行われる5月9日に合わせてロシアを訪問する意向。昨年10月にも訪露計画があったが、国内で転倒して頭部出血し、手術を行ったためキャンセルしていた。