【サンパウロ綾村悟】南米コロンビアのペトロ大統領は17日、左翼ゲリラ・民族解放軍(ELN)との和平交渉を中断すると発表した。ELNは、北東部のノルテ・デ・サンタンデール県で、元左翼ゲリラ・コロンビア革命軍(FARC)の残党組織に対して戦闘行為を仕掛けており、19日までに一般市民を含めて80人近くの犠牲者を出している。また、数千人の住民が避難を余儀なくされているという。
ペトロ大統領は、17日に出した声明でELNの戦闘行為が「戦争犯罪に相当する」と厳しく批判、5千人規模の国軍を現地に送り事態の収束を図っている。