【サンパウロ綾村悟】ブラジルの検察当局は15日、ボルソナロ前大統領が求めていた旅券(パスポート)返還申請を却下すべきだとの報告書を提出した。最高裁が今後、最終決定を下す予定。
ボルソナロ氏は、クーデター未遂事件に関与した容疑などで捜査の対象となっており、昨年2月に最高裁命令でパスポートが押収されていた。同氏は、20日に行われるトランプ次期米大統領の就任式に招待されており、最高裁に渡航許可とパスポートの一時的な返還を求めていた。
検察当局は、米大統領就任式出席を「あくまで私的な旅行であり、(クーデター未遂容疑の)裁判など公共の利益を上回るものではない」とした。