サンパウロ綾村悟】ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は12日、2020年から24年の5年間で100万件を超える森林火災がブラジル国内で発生したとの統計結果を発表した。INPEは、人工衛星を利用して、違法伐採の監視や森林の劣化や土地の利用状況などを監視している。政府系ブラジル通信が報じた。
5年間の中で最も多く森林火災を記録したのは、記録的な干ばつをブラジルにもたらした昨年だった。INPEが10年に観測を開始して以来、最悪となる27万8229件を記録した。森林火災の9割以上が、農地開発などを目的とした人為的なものだという。