【サンパウロ綾村悟】ベネズエラ政府は2日、スペインに亡命中のエドムンド・ゴンサレス元大統領候補の逮捕につながる情報に対して、10万㌦(約1550万円)の懸賞金を出すと発表した。
ゴンサレス氏に対しては、ベネズエラ当局が昨年9月に「テロ共謀罪」や「扇動」などの容疑で逮捕状を出している。
昨年7月に行われたベネズエラ大統領選挙は、実質的に現職で反米左派のマドゥロ大統領と野党統一候補で元外交官のゴンサレス氏の一騎打ちとなった。
事前の世論調査では、ゴンサレス氏が圧倒的な支持を得て当選確実とされたが、即日開票の結果、選管はマドゥロ氏の3選を発表。野党側は独自集計の結果、ゴンサレス氏が圧倒的な大差で勝利したと主張した。
ベネズエラの大統領選挙に関しては、国連が不正行為の有無などに対して調査を行っており、ベネズエラ政府に対して投票用紙などを破棄せず保全するように求めている。