【サンパウロ綾村悟】ブラジルのルラ大統領(79)が12日、脳出血のリスクを軽減するための追加手術を受けた。手術を担当したシリア・レバノン病院(サンパウロ)の医師団によると、術後の経過は良好で来週にも退院できる見通し。
ルラ氏は、頭痛を訴えて病院で検査を行ったところ、脳出血が認められたため、10日に頭蓋内の出血を止める緊急手術を受けていた。今回の手術は中髄膜動脈塞栓術と呼ばれるもので、脳出血の再発リスクを下げるための予防的措置だという。
今回の手術を受けて、ルラ大統領の健康状態を懸念する声が上がっている。特に、ルラ氏に関しては2026年の大統領選挙への出馬が取り沙汰されているが、出馬時に81歳となる高齢での出馬だけに、メディアや世論調査会社などでは、今後の政界の動きなども含めた再評価が進んでいるという。