【サンパウロ綾村悟】カリブ海の島国ハイチからの報道によると、同国の首都ポルトープランスのスラム街で先週末、武装ギャングがブードゥー教信者ら少なくとも184人を殺害した。事件について、国連がハイチ当局に対して捜査を求める事態になっている。
事件の発端は、ギャングのリーダーが、自身の息子が重い病気になった原因を、スラム街に住む高齢者が行った呪(まじな)いにあると、ブードゥー教の司祭に告げられたこと。その後、ギャングのリーダーが、部下らに呪いを掛ける力があるとみられる住民らの殺害を命じた。殺害は、ギャングに狙われた住民を逃がそうとした人たちにも及んだという。