【サンパウロ綾村悟】ブラジル・サンパウロ州議会は12日、公立・私立学校を含む州内の幼稚園から高校までの教育機関において、生徒の携帯電話使用を校内で全面的に禁止する条例を満場一致で可決した。
フォーリャ紙(電子版)によると、サンパウロ州は、ブラジルで初めて学校における携帯電話の使用禁止を導入する自治体になる。条例には休憩時間の使用禁止も含まれており、タルシジオ知事の認可を経て年明けの新学期から導入される見通し。
学校への携帯電話の持ち込みや使用に関しては、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が昨年7月、生徒の集中力をそぎ学習活動を妨げる可能性があると指摘した。世界的にも、学校での携帯電話使用の禁止を盛り込む国や自治体が増えており、イタリアやオランダ、フランス、シンガポールなどが携帯電話の学校への持ち込み禁止などの措置を導入(もしくは試験導入)している。