【サンパウロ綾村悟】南米ブラジルの保守派ボルソナロ前大統領(69)は7日、2026年10月に予定されているブラジル大統領選挙への出馬を目指す意向を明らかにした。ブラジル各紙が報じた。
フォーリャ紙(電子版)によると、ボルソナロ氏は「出馬に向けては数多の困難が予想されるが、一歩を踏み出さなければ実現もしない。26年の大統領選出馬と返り咲きに向けて、トランプ氏の米大統領選での当選は、極めて重要な一歩となった」と語った。
ボルソナロ氏は、在任中の権力濫用などの罪に問われ、30年までの被選挙権停止を命じられている。さらに、現在も捜査当局から議会襲撃事件やクーデターの企てに関与した疑いなどで捜査対象となっている。
ボルソナロ氏は、最大野党のブラジル自由党で名誉総裁を務めており、今年7月には65人の国会議員がボルソナロ氏の被選挙権停止の撤回を求める恩赦を求めて話題となった。