【サンパウロ綾村悟】南米ブラジルのルラ大統領は6日、米大統領選で当選したトランプ前大統領に祝意を表するメッセージをX(旧ツイッター)に投稿した。
ルラ氏は今月1日、民主党のハリス副大統領を支持すると表明。トランプ氏が当選すれば「姿を変えた全体主義やナチズムを生み出しかねない」と警告し、環境問題などで対立を生みかねないとの懸念も明らかにしていた。
ブラジルのSNS上では、ルラ氏の「ナチズム」発言に対し、「次期米大統領を全体主義者だと呼んだ始末はどうつけるつもりだ」「トランプ氏に謝罪をすべきだ」などと批判が殺到している。
一方、ブラジルでは偽ニュース対策を巡り、最高裁のモラレス判事とトランプ氏を選挙戦で支えた起業家のイーロン・マスク氏が対立。最高裁が同氏が所有するXにサービス凍結命令を出した経緯がある。ブラジル事業拡大を進めるマスク氏とブラジル国内の対応も注目されるところだ。