【サンパウロ綾村悟】反米左派マドゥロ大統領による強権政治が続く南米ベネズエラで14日、マドゥロ大統領の暗殺計画などテロ行為に関与したとして米国人を含む６人の外国人が逮捕された。米国製ライフルなど火器４００丁も押収された。
逮捕されたのは、米国人３人の他、スペイン人２人とチェコ人１人。ベネズエラ政府は、米情報当局の関与があると非難している。米国務省は14日、米軍関係者１人がベネズエラ当局によって拘束されたことを認めたが、米政府による一切のテロ行為への関与を否定している。
ベネズエラでは、７月に大統領選挙が実施されたが、野党候補が圧倒的に優勢とされた中で選管がマドゥロ大統領の３選を認定、米国や中南米の主要諸国が集票作業の公開を求めている。米政府は、マドゥロ氏の３選を認めていない。
また、米国は野党関係者に対する政治迫害が起きているとして、ベネズエラに対する制裁を再開した。スペイン政府は、ベネズエラ当局から逮捕状が出されていた野党大統領候補のゴンサレス氏を受け入れている。
