【サンパウロ綾村悟】ベネズエラ司法当局は2日、7月の大統領選挙に野党統一候補として出馬していた元外交官エドムンド・ゴンサレス氏について、「テロ共謀罪」などの容疑で請求されていた逮捕状を認可したと発表した。
検察当局は、ゴンサレス氏が自ら次期大統領と主張していることについて、不必要に国民を扇動しているとして、事情聴取のため3度出頭を求めた。ゴンサレス氏が出頭しなかったことから、逮捕状を請求していた。
ベネズエラ大統領選は、世論調査や出口調査でゴンサレス氏が圧倒的に有利だったが、選管は反米左派マドゥロ大統領の3選を認定した。
国際社会では、米国やアルゼンチンなどがゴンサレス氏の当選を認定した他、ブラジルやチリなどの各国、また国連機関が開票作業の公開を求めているが、マドゥロ氏はロシアや中国などの支援を背景に、来年1月の就任式に向け、自身の当選を既成事実化しようとしている。