【サンパウロ綾村悟】ベネズエラ政府は2日、マドゥロ大統領が使用している小型ジェット機を米司法省が押収したことについて、「米国による犯罪」と批判、同機の返還を求めた。
米司法省は押収について、ベネズエラ政府が米国による経済制裁を回避し、ペーパーカンパニーを利用して米マイアミにある会社から購入したためと説明している。押収されたのは仏ダッソー社のファルコン900EX型機(最大定員19人)。1300万㌦(約19億円)で購入され、大統領専用機として使用されていた。
一方、米財務省は、ベネズエラで7月に行われた大統領選挙で不正が行われたとして新たな制裁を準備しており、制裁対象者リストにはベネズエラ選管当局(CNE)や最高裁判所のメンバーが含まれる可能性が高いという。