アマゾンの熱帯雨林消失量減少 ブラジル

【サンパウロ綾村悟】ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は11日、昨年8月から今年7月までの1年間でのアマゾン熱帯雨林における森林消失量が、前年比で46%減少したと発表した。政府系ブラジル通信が報じた。

INPEによると、ブラジル国内全域での森林消失をリアルタイムに記録する衛星監視システム「DETER」を2016年に導入してから最低の記録(森林消失量)だという。

ただし、今年7月までの1年間で失われたアマゾン熱帯雨林の森林は4314平方キロメートルに達しており、依然として東京都(約2194平方キロメートル)の2倍にも相当する森林が失われている。

ブラジルのシルバ環境・気候変動相は11日、「ブラジル政府が進めてきた森林保護プロジェクトが軌道に乗ってきた証しだ、森林消失ゼロを目指す」と発言し、政府の取り組みとその成果を強調した。

ブラジルの内陸中西部に広がる「セラード(熱帯サバンナ地帯)」における1年間の森林消失面積は、昨年比で9%増加し、7015平方キロメートルを記録した。「セラード」は世界最大級の熱帯サバンナ地帯として知られる。

spot_img
Google Translate »