【サンパウロ綾村悟】ブラジル南東部サンパウロ郊外に9日、乗客乗員62人を乗せた旅客機が墜落、ボエパス航空は10日、全員の死亡が確認され、遺体を回収したと発表した。ブラジル南部パラナ州カスカベルからサンパウロ近郊のグアルーリョス国際空港に向かっていたが、サンパウロ市から約80㌔のビニェドの住宅地に墜落した。
現在、ブラジル空軍などが事故の原因を調べているが、運行前の点検では問題はなかったという。ブラジル・メディアが公開している映像では、機体がコントロールを失いらせん状に落下していく様子が映っている。
機体は住宅地に落下して炎上し、延焼により住宅が被害を受けたが、住民の被害者などは報告されていない。
事故機は、フランスとイタリアの共同事業体ATRが製造するATR72(乗客定員72人)。同型機は、日本でも運航されている。
現地メディアは、墜落の原因として翼の凍結や破損などの可能性を専門家の意見として報じている。