選挙運動中に射殺

【サンパウロ綾村悟】南米エクアドルの裁判所は12日、昨年8月、大統領候補だったフェルナンド・ビジャビセンシオ元議員(59)が選挙運動中に射殺された事件の容疑者5人に対して、12年から34年の実刑判決を下した。
事件は、昨年8月の大統領選挙期間中に発生、実行犯は警察官との銃撃戦で死亡したが、暗殺の指示などに関わったとされる5人が逮捕・起訴されていた。
容疑者のうち、少なくとも2人は、麻薬密売の犯罪組織に関与していることが分かっており、組織犯罪対策を公約としていたビジャビセンシオ氏は、犯罪組織から脅迫を受けていた。
世界最大のコカイン生産地として知られるコロンビアやペルーと国境を接するエクアドルには、近年、コカイン密輸の中継地として犯罪組織が入り込み、凶悪事件が急増している。