草原地帯の砂漠化進む ブラジル 気候変動や違法伐採で

【サンパウロ綾村悟】近年の研究により、ブラジルの中央高原に広がるセラードと呼ばれる巨大なサバンナ(熱帯草原)が、気候変動や違法伐採による森林消失の影響を受け、急速な砂漠化に直面していることが分かった。ブラジルのフォーリャ紙が報じた。

ブラジル国家自然災害監視センターの調査によると、セラードの乾燥指数はここ30年で0・66から0・52へと悪化した。この数値は、サバンナ地帯に見られる「サバンナ気候」よりも、砂漠を囲むように分布する「ステップ気候」に近いという。

専門家は、セラードで乾燥が進む背景として、気候変動に加え、農場や牧場の開発に伴う自然植生の喪失が大きいと主張する。ブラジルのセラードでは、今年は特に熱波の影響を受けて気温が上昇し、降雨量も少なかった。

南米最大のサバンナとして知られるセラードの総面積は、日本の総面積の5倍に相当する2億ヘクタール。ところが近年の乱開発により、東京都の全面積をはるかに超える森林が毎年のように消失している。

気象問題の専門家は、これ以上、乱開発や乾燥が進めば、地域的な気候変動が加速し、熱波などの異常気象の増加だけでなく、地球上で最も生物多様性に富むと言われるサバンナの生物相にも深刻な影響を与えかねないと警告している。

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