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ベネズエラ 駐エクアドル大使館閉鎖へ メキシコ大使館突入に対応

【サンパウロ綾村悟】ベネズエラのマドゥロ大統領は16日、エクアドルにある大使館や領事館を同日付で閉鎖し、大使はじめ、全ての外交関係者を引き揚げると発表した。マドゥロ氏の発表は、同日開催のラテンアメリカ・カリブ海共同体(CELAC)オンライン会議の場で行われた。

また、ホンジュラス政府も同日、エクアドルから外交要員を引き揚げると発表した。エクアドル警察が今月5日、メキシコの在エクアドル大使館に突入し、メキシコへの亡命を求めていたエクアドルのグラス元副大統領を連行した事件に対応するもの。

同事件をめぐっては、すでにメキシコ政府とニカラグア政府が、エクアドル政府との断交を発表している。

さらに、メキシコ政府がエクアドルの国連資格停止を求めて国際司法裁判所(ICJ)に提訴している件に関して、ベネズエラのヒル外相は16日、これを全面的に支持すると表明した。

グラス氏は、公共事業をめぐる汚職の罪で実刑判決を受け収監。仮釈放中の昨年12月、エクアドルの首都キトにあるメキシコ大使館に政治亡命を求めて駆け込んでいた。現在、グラス氏はキト近郊の刑務所に再度収監されている。

グラス氏についての対応をエクアドル側は「国家の安全や法の支配を守るための例外的な対応」(ノボア大統領)と説明、メキシコ政府と話し合う用意があるとしている。

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