「言論の自由」めぐり対立 イーロン・マスク氏と最高裁判事 ブラジル

【サンパウロ綾村悟】米著名起業家のイーロン・マスク氏とブラジルの司法当局が、「表現の自由」をめぐるX(旧ツイッター)のアカウント制限をめぐって対立している。

ブラジルの司法当局は5日までに、複数のXのアカウントがフェイクニュース(偽情報)を流しているとしてアカウント制限を命じた。従わない場合は、アカウント1件当たり1日につき10万レアル(約300万円)の罰金をXに科すと警告している。

どのアカウントが制限対象かは明らかにされていないが、右派のボルソナロ前大統領支持者らのアカウントだとみられている。

これに対して、Xのオーナーであるマスク氏は6日、「表現の自由こそ何よりも優先」「アカウント制限は憲法違反」などと主張、アカウントを全て制限から解除すると発表した。

マスク氏による発言を受け、ボルソナロ前大統領と激しく対立してきたモラエス最高裁判事は7日、マスク氏を司法妨害の疑いで調査に乗り出した。するとマスク氏は同日、モラエス氏の言動を厳しく批判、「辞任もしくは弾劾を求める」などとXに投稿した。

マスク氏は2022年にXを買収した後、「表現の自由を何よりも尊重する」として、投稿管理と制限について見直しを行ってきた。同氏はモラエス判事とブラジル司法当局の動き次第では、ブラジルからXの撤退を示唆しており、両者の対立の行方が注目される。

spot_img
Google Translate »