ペルーのボルアルテ大統領弾劾が否決 不正蓄財疑惑

【サンパウロ綾村悟】南米ペルー国会で4日、ボルアルテ大統領に対する大統領弾劾決議が行われ、反対多数で否決された。弾劾裁判は同日中に2度行われたが、いずれも弾劾に必要となる票数に届かなかった。弾劾の理由は、ボルアルテ氏が、不正蓄財によってロレックスなどの高級時計を複数所有していたとの疑惑、申告漏れなど脱税の可能性が指摘されている。

ボルアルテ氏に対する高級時計疑惑は、ペルーの地元紙が1万枚以上に及ぶ同氏の写真を分析して掘り起こしたもの。分析の結果、時価1万4000㌦(約210万円)以上の高級腕時計が少なくとも14個写っていた。同疑惑に対しては、警察がボルアルテ氏の自宅を家宅捜索し、少なくとも10個の時計の存在を確認している。今後、検察当局が証言などを求める予定だが、大統領は、不正蓄財に対する無罪を主張し、「正当な勤労所得で購入したもの」「政治目的の過剰捜査だ」などと反論している。

ボルアルテ大統領に対しては、2022年末に罷免された共産党系の左派カスティジョ前大統領の支持者らによる反政府デモが全国に拡大した際、58人の死者を出したことに対して、必要以上にデモを弾圧した疑いなどで検察当局が調査を行っている。

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