【サンパウロ綾村悟】デンマークが保有する24機のF16戦闘機(米ロッキード・マーティン)をアルゼンチンに売却することで両国が3月26日、事前合意していたことが分かった。正式合意は4月の予定だという。ブラジルのフォーリャ紙が31日付で報じた。アルゼンチンは、1954年に初飛行した米国製攻撃機A4「スカイホーク」を現在も運用しており、後継機の導入による空軍力の刷新が急がれていた。
F16の売却には、米国の合意が必要になるが、アルゼンチンで昨年12月、保守派のミレイ政権が誕生したことで売却が可能になったという。現在、アルゼンチンは財政難に直面しており、米政府は資金面でも融資などの支援を行うという。アルゼンチンの戦闘機導入に関しては、中国政府が左派のフェルナンデス前政権に、34機のJF17戦闘機を格安で売却すると提案していた。