デング熱猛威、150万人超感染 日本製ワクチンに期待 ブラジル

【サンパウロ綾村悟】南米ブラジルでデング熱の感染が拡大している。ブラジル保健省によると、12日までに153万人超の感染者と391人の死者を出している。

ブラジリア連邦直轄区とサンパウロ州などを含む七つの州で衛生上の非常事態宣言が出されており、病床不足に対応するため、野戦病院の設置を開始した自治体も出ている。

デング熱は、デングウイルスに感染した蚊を媒介とする熱帯性のウイルス感染症。発症すると、高熱と全身に痛みが表れる。死亡率は低いが、特効薬や治療薬が存在しないため、対処療法が中心となる。

一方、重症化しやすい子供に対しては、武田薬品工業が10年の歳月をかけて開発したというデング熱ワクチン「QDENGA」の接種がブラジル各地で始まっており、その効果が期待されている。ワクチンは、4種類あるデングウイルスのすべてに効果がある。

デング熱は、温暖化などの影響もあって世界的規模で感染が拡大している感染症の一つ。昨年は世界で500万人が感染したが、これは20年前に比べて10倍もの数字だ。近年はこれまで確認されなかった国や地域でも感染者が出ており、世界保健機関(WHO)はパンデミック(世界的大流行)の恐れもあるとして警戒している。

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