デング熱患者急増、40人死亡 ブラジル

【サンパウロ綾村悟】カーニバルシーズンを控えたブラジルで、デング熱感染症が爆発的に流行し、観光都市リオデジャネイロでは公衆衛生上の緊急事態を宣言する事態となっている。ブラジル保健省によると、今年に入ってからデング熱に感染した患者は、7日までに全国で36万4855人に上り、40人が死亡した。さらに、265人の死因についてもデング熱との関連性を調査している。

保健省は、昨年の4倍以上の速度で感染が急拡大していると警告。感染数が一番多い州は南東部のミナスジェライス州で約12万人、サンパウロ州が約6万人で続いている。首都ブラジリアでは野戦病院も用意された。リオデジャネイロ州の感染者も2万5千人を超えており、すでに昨年1年間の総感染者数2万3千人を超えた。同州では、重症化しやすい子供を中心にデング熱対応ワクチン(武田薬品工業製)を接種していく予定だという。

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