
【サンパウロ綾村悟】中米グアテマラで15日、中道左派ベルナルド・アレバロ大統領(65)の就任式が行われた。任期は4年。就任式は、アレバロ氏が所属する新興政党「セミージャ運動」の国会議員の資格を巡る議論が紛糾し、予定より9時間遅れた。
セミージャ運動は少数与党で、国会はジャマティ前大統領派など野党が過半数を占める。治安悪化の原因となっている組織犯罪への対応や経済立て直しなど課題が山積し、国会運営を含めて厳しい船出となった。
アレバロ氏は、昨年の大統領選挙では泡沫(ほうまつ)候補の一人にすぎなかったが、汚職撲滅を訴え、既存政治に反発を強めていた有権者から支持を集めた。当面は、大統領選挙決選投票で60%超の有効票を集めた世論支持が頼りだ。
グアテマラは、台湾と外交関係を結んでいる数少ない国の一つ。ナウルが15日に台湾と断交を宣言したことから、台湾と外交関係がある国は12カ国にまで減少した。
12カ国の中で、グアテマラは南米パラグアイと並んで経済規模があり、台湾としては外交関係維持が欠かせない。台湾の蔡英文総統は、アレバロ氏の就任式に外交部の呉●(「金へん」に「りっとう」)燮部長(外相に相当)を派遣している。
アレバロ氏は、大統領選挙中から台湾との外交関係維持を明確にしてきたが、中国との経済関係強化も示唆しており、親米国として知られてきたグアテマラの動向が注目されている。
一方、グアテマラは中南米諸国の中でも保守的なキリスト教福音派の勢力が強い。2022年3月には、中南米の多くの国が同性婚の法制化を進める中で、同性婚の禁止や学校でのジェンダー教育禁止などを盛り込んだ「生命と家族を守る法」を国会で賛成多数で可決している。







