ブラジル大統領 議会襲撃事件1年で式典 「民主主義守る日として記憶を」

【サンパウロ綾村悟】南米ブラジルの首都ブラジリアの連邦議会で8日、左派ルラ大統領や上下院議長、最高裁長官など約500人が出席して「揺るぎなき民主主義」と銘打たれた式典が開催された。

今回の式典は、大統領選挙で不正があったと主張する右派ボルソナロ前大統領の支持者ら約4000人が昨年1月8日、連邦議会などに侵入・破壊行為を働いた事件からちょうど1年の節目を迎えたことから行われた。連邦議会、最高裁、大統領府が襲われたことから、ブラジルでは「三権襲撃事件」などと呼ばれる。

ルラ大統領は式典で「無責任な人々が民主主義を破壊しようとした、1月8日を民主主義を守る日として記憶する必要がある」などと宣言した。

8日夜には、連邦議会の建物にプロジェクションマッピングが投影され、「民主主義は私達を一つにする」などの文字が映し出された。

ルラ氏は、事件当時からボルソナロ支持者らによる侵入行為などを「テロ行為」だと批判。関与した人物らを厳しく罰する方針を明らかにしていた。事件発生後に約2000人が逮捕され、現在も約200人が収監された状態で裁判を待っている。これまでに25人が「クーデター未遂」などの罪で最高17年の実刑判決を受けた。

ルラ大統領は、経済成長を強調し、保守政党の取り込みを図るなど国内の一体化を強調するが、支持率は伸びない。最新の国内支持率も38%に留まっており、特にブラジルで勢力を拡大しているキリスト教福音派や富裕層からの不支持率が高い。

spot_img
Google Translate »