【サンパウロ綾村悟】アルゼンチン政府は18日、慢性的な赤字体質となっている国家財政の改善に向けて、電気料金の引き上げを含むエネルギー政策の見直しや大豆油の輸出税引き上げを行うと発表した。輸出税の引き上げには議会の承認が必要。
今月10日に発足した右派ミレイ政権は、国家財政と経済の再生には「ショック療法」が欠かせないと国民に説明。小麦や大豆など農産物の輸出税の引き上げやエネルギー関連の補助金の見直し、通貨ペソの切り下げなどを進めている。18日の発表では、政府がエネルギー関連の規制当局に対して介入を強化する方針も示された。