【サンパウロ綾村悟】南米アルゼンチンの世論調査会社「アナロギア」は6日、大統領選挙に関する最新の世論調査結果を公開、独立系右派のハビエル・ミレイ下院議員が、与党連合の左派セルヒオ・マサ経済相を追い上げていることが分かった。
アルゼンチン大統領選の決選投票は19日に実施される。
調査結果によると、マサ氏の支持率42・4%に対してミレイ氏は39・7%だった。先月22日の第1回投票(大統領選挙)直後に同社が実施した世論調査では、8ポイント近い差がついていた。
追い上げの理由の一つには、大統領選挙で3位となった中道右派のパトリシア・ブルリッチ元治安相が、ミレイ氏への支持を明確にしたことがある。ミレイ氏とブルリッチ氏は、与党が引き継ごこうとしている「キルチネリズム(キルチネル副大統領に代表される左翼ポピュリズム)」を共に批判しており、保守派や現政権を批判する有権者がミレイ氏支持へと動いている。