ブラジルと中国が初の自国通貨決済米ドル依存脱却の動き

【サンパウロ綾村悟】ブラジルと中国の2国間貿易で、米ドルを介さない初の自国通貨決済が完了したことが確認された。ブラジルのフォーリャ紙などが3日付で報じた。南米では、隣国アルゼンチンも中国からの輸入に人民元決済を導入している。人民元の国際化を目指す中国の思惑もあり、米ドル依存を回避する動きは今後も続くことが予想される。

フォーリャ紙によると、自国通貨決済が行われたのは、ブラジルの紙パルプ企業「エルドラド」による中国向け輸出。最終的な決済は先月28日に行われ、中国側は中国元で支払いを完了し、そのままブラジル通貨レアルに換算されてエルドラド社の口座に振り込まれていた。これまでは米ドルによる決済が行われていた。

ブラジルの石油公社「ペトロブラス」なども自国通貨決済に関心を寄せているという。

親中派として知られるブラジルのルラ大統領は今年4月、中国やブラジルなど新興5カ国(BRICS)が設立した国際金融機関「新開発銀行(通称BRICS銀行)」の中国・上海にある本部を訪問し、BRICS諸国間の貿易は自国通貨で行えるようにすべきだと主張していた。

中国はブラジルにとって最大の貿易相手国。2国間貿易はこの20年間で10倍に成長、1700億㌦(約25兆円)を超える規模にまで膨らんでいる。

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