【サンパウロ綾村悟】南米ベネズエラで、犯罪組織に乗っ取られていた刑務所を治安部隊が奪還した際、幹部らが事前に情報を得て国外へと逃亡していたことが分かった。ベネズエラの刑務所における人権問題を監視しているNGO団体が22日に明らかにした。
ベネズエラ当局は20日、犯罪組織「トレン・デ・アラグア」が乗っ取っていた同国北部にあるトコロン刑務所を、治安部隊1万1千人を投入して奪還した。
刑務所からは、自動小銃や手榴(りゅう)弾、ロケット砲など大量の火器が押収された。また、刑務所内にはプールやナイトクラブ、ミニ動物園までもが設置され、まさに無法地帯と化していたという。