【サンパウロ綾村悟】コロンビア政府は19日、左翼ゲリラの残党組織「EMC―FARC」と10カ月間の一時停戦で合意したことを発表した。10月8日に停戦に入り、和平交渉も再開される。
約3000人の武装構成員を抱えるEMC―FARCは、かつてコロンビア最大の武装ゲリラ組織として知られた「コロンビア革命軍(FARC)」の残党で構成されており、残党組織としては最大のもの。
キューバ革命に影響を受けて1964年に創設されたFARCは、民族解放軍(ELN)と合わせて、コロンビアの2大左翼ゲリラと呼ばれた。同組織は、麻薬密輸などを通じて勢力を拡大、2000年代初頭には推定2万人ともいわれる勢力を誇り、コロンビア国土の3分の1を勢力下においた。