ブラジル 熱帯雨林の消失量が大幅減 違法伐採取り締まりなど成果

違法伐採されたアマゾンの森林2023年8月撮影 (ブラジル連邦警察)

【サンパウロ綾村悟】ブラジルの環境・気候変動省は5日、アマゾン熱帯雨林の8月の消失量が前年比で66・11%減少したと発表した。政府系ブラジル通信が報じた。
アマゾン熱帯雨林を人工衛星を利用して監視している国立宇宙研究所(INPE)からのデータによると、1~8月の消失量も前年同期比で48%減少した。

マリナ・シルバ環境相は同日、首都ブラジリアで行われた記者会見で、環境保護に向けた現政権の努力を強調、特に、乾期の8月に森林火災と違法伐採が大きく減少したのは「われわれの勝利だ」と主張した。

シルバ氏によると、大西洋岸の森林においても森林消失は減速しており、1~7月の消失量は前年比で42%減少したという。

一方、中央高原の「セラード」と呼ばれるサバンナ地域に関しては1~8月期の森林消失量が拡大しており、シルバ氏は現地の州当局と連携を取りながら違法伐採の取り締まりなどを強化する方針を示した。

南米では、アルゼンチンなどで深刻な旱魃(かんばつ)による被害が相次いでおり、ルラ大統領は5日、「気候変動による旱魃被害を防ぐためにも、アマゾン熱帯雨林の保護を急ぐ必要がある」と言及した。

世界最大のアマゾン熱帯雨林は、その森林内に膨大な二酸化炭素を吸収していることから、気候変動の抑制に欠かせない存在として、その保護に世界的な注目が集まっている。

ルラ政権は、違法伐採の取り締まり強化や植林作業などを通じて、2030年までにアマゾン熱帯雨林の消失量を実質的にゼロにするとの公約を掲げている。

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