
【サンパウロ綾村悟】中米グアテマラで20日、ジャマティ大統領の任期満了に伴う大統領選挙の決選投票が行われ、故アレバロ元大統領の息子で中道左派の「セミージャ運動」から出馬しているベルナルド・アレバロ元外務次官(64)が当選した。任期は4年で再選は禁止されている。
同国選管によると、開票率100%でアレバロ氏の得票率は60・9%、故コロン元大統領夫人で中道左派・国民希望党(UNE)から出馬したサンドラ・トーレス候補の39・1%を大きく引き離した。
アレバロ氏は、ソーシャルメディアのX(旧ツイッター)を通じて勝利を宣言。ジャマティ大統領も同メディアを通じてアレバロ氏の当選を祝福した。
当初、アレバロ氏は泡沫(ほうまつ)候補の1人にすぎなかったが、選挙の争点の一つとなっていた政治汚職の一掃を訴えて有権者の支持を獲得した。
グアテマラは台湾と外交関係を維持している数少ない国の一つ。台湾と関係を持つ国の中では南米パラグアイと並んで人口や経済規模が大きく、台湾にとっては戦略的にも外交関係維持が欠かせない。
アレバロ氏は選挙中から台湾との外交関係維持を明確にしてきたが、中国との経済関係強化も示唆しており、中国や台湾の動きが注目される。
就任式は来年1月14日。有権者の期待がかかるアレバロ氏だが、治安悪化の原因となっている組織犯罪対策や雇用改善、インフレ対応も急務となっており、就任後は厳しい政権運営が待ち受けている。






