トップ国際中南米ルラ大統領、射撃場の閉鎖指示 ブラジル 前政権で急増

ルラ大統領、射撃場の閉鎖指示 ブラジル 前政権で急増

【サンパウロ綾村悟】ブラジルのルラ大統領が27日、民間の射撃場すべての閉鎖を求めていることが分かった。左派のルラ大統領は、民間人の銃所持に反対の立場を取っている。ブラジルのフォーリャ紙などが報じた。

ルラ氏は、ソーシャルメディアを通じて射撃場に言及、「射撃練習が本当に必要なのは、軍人や警官だけで、民間人には必要ないものだ」と強調、ディノ法相に国内すべての射撃場閉鎖に向けて指示を出していることを明らかにした。

昨年12月に退任した右派のボルソナロ前大統領は、2018年1月の大統領就任と同時に銃規制緩和を導入、銃の新規登録が急増すると同時に、民間の射撃場も増えた。フォーリャ紙によると、19年にはブラジル全国で151件だった射撃場が、22年には2038件にまで増えていたという。

ボルソナロ前大統領が進めていた銃規制緩和に対しては、凶悪犯罪に対する自衛などの観点から保守派を中心に支持が集まっていた一方、犯罪組織に銃器が渡ることにより治安が悪化したと批判する意見も出ている。

連邦警察によると、ブラジル全体で100万件以上の銃器が登録されており、護身用として家庭や商店に保管されるほか、狩猟やスポーツシューティング、コレクションなどに利用されている。

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