トップ国際中南米グアテマラで大統領選 親台候補が有利か

グアテマラで大統領選 親台候補が有利か

【サンパウロ綾村悟】中米グアテマラで25日、大統領選挙と国会議員選挙が実施される。大統領選挙には22人が立候補しているが、過半数を獲得できる候補がいない場合、8月20日に決選投票が行われる。グアテマラは台湾と国交を結んでいる数少ない国の一つでもあり、選挙の行方が注目されている。

ギャラップ社が先月実施した世論調査によると、国民希望党(UNE)から出馬する中道左派のサンドラ・トレス候補(67)が支持率22%で首位、次点にカバル党から出馬する中道右派のエドモンド・ムレット候補(72)が21%で続いている。3位は右派のスリ・リオス候補(55)で20%だ。

上位2候補は、台湾との外交関係を維持することを明言しており、決選投票になれば、現与党のバモス党と連立政権を組んでいる国民希望党のトレス候補有利との見方も。トレス候補は社会保障制度の充実や貧困層支援を公約として掲げている。ムレット候補は、経済成長の実現や教育、医療分野への投資拡大を訴えている。

近年、中南米では台湾と外交関係を維持する国への切り崩しが激しくなっており、膨大な経済支援などを背景に台湾と断交して中国と国交を結ぶ国が増えている。

2017年にはパナマ、18年にエルサルバドル、21年にニカラグア、今年3月にはホンジュラスが台湾との断交を発表してきた。

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