トップ国際中南米ブラジル大統領 ウクライナ侵攻を非難 米国の反発に配慮か

ブラジル大統領 ウクライナ侵攻を非難 米国の反発に配慮か

【サンパウロ綾村悟】ブラジルのルラ大統領は18日、ロシアのウクライナ侵攻が「ウクライナの領土の一体性を侵害している」と非難した。ルラ大統領が、ロシアに対してウクライナ問題でここまで厳しい姿勢を示すことは極めて珍しく、発言に注目が集まっている。首都ブラジリアでルーマニアのヨハネス大統領との昼食会で言及した。

ルラ氏は15日に訪中を終えたばかり。中国で「米国が戦争をあおっている」「ロシアとウクライナ双方に(戦争の)責任がある」などと発言、これに対して米高官が17日、ルラ氏の発言を批判する声明を発表するなど米政府の反発を招いていた。ルラ大統領による突然のロシア非難は、米国の反発に配慮したものとみられている。

また、ルラ氏は和平仲介に中立国が中心となって積極的に取り組む必要があるとも主張、ウクライナ侵攻による穀物輸出などへの影響で、多くの貧困国が食料・エネルギー不足の危機に直面しているなどと強調した。

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