【サンパウロ綾村悟】ブラジルのアルカンタラ射場で19日午後(日本時間20日午前)、韓国初の民間ロケットの打ち上げが行われ、成功した。
打ち上げられたのは、韓国のスタートアップ「イノスペース」が独自に開発したエンジン検証用の試験ロケット「ハンビットTLV」。高さ16・3㍍、直径1・0㍍、重量8・3㌧のハイブリッド式1段式ロケットだ。
同社は、アルカンタラ射場を運用するブラジル空軍と提携しながら、衛星打ち上げビジネスへの参入を目指しており、2段式小型ロケット「ハンビット・ナノ」の開発を進めている。打ち上げは昨年12月に予定されていたが、ロケット点火システムに異常が見つかり、延期されていた。