アマゾン熱帯雨林 森林の3分の1が「劣化」 ブラジル研究チーム

【サンパウロ綾村悟】ブラジルのカンピーナス州立大学の研究チームは26日、世界最大のアマゾン熱帯雨林の状態が想定以上に悪化しており、全体の38%が違法伐採や干ばつなどの影響で「劣化」しているとの研究結果を米科学誌「サイエンス」に発表した。

研究チームは、2001年から18年までの衛星画像データなどを詳細に分析、特に「エッジ効果」と呼ばれる森林と外界の境界部分が受けている影響やダメージに注目した。

違法伐採や森林火災、さらに世界規模での気候変動の影響を受けた干ばつにより、南米9カ国にまたがるアマゾン熱帯雨林の実に38%に相当する森林の状態が悪化していることが分かったという。

世界最大のアマゾン熱帯雨林は、膨大な量の二酸化炭素を吸収し、世界の気候変動抑制に欠かせない存在とされている。

一方、違法伐採などによる森林破壊も進んでおり、昨年1年間で、過去15年間で最大の1万573平方㌔もの森林が消失した。これは、日本で7番目に面積が大きい岐阜県の総面積(1万621平方キロメートル)に相当する。

1月に発足したブラジルのルラ政権は、アマゾン熱帯雨林の保護を公約として掲げており、「実質的な森林伐採のゼロ化」の早期実現や環境保護を目的とした「グリーン債」の導入などを進めている。

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