【サンパウロ綾村悟】南米ベネズエラの首都カラカスをはじめとする６カ都市で16日、教員や医療関係者、労組関係者らが賃上げと労働条件の改善などを求めるデモを行った。反米左派マドゥロ大統領の下で経済が破綻したベネズエラでは、昨年のインフレ率が３００％を超え、通貨「ボリバル」の価値も対ドルで73％下落した。一方、財政問題で昨年３月から公務員の給料は据え置かれたままとなっており、多くの人々が生活に困窮しているという。
ベネズエラは、米国からの経済制裁の一部解除による原油輸出の再開などで経済再生を図っている。ただし、第１四半期のインフレ予想はすでに25％近くに達しようとしているのが現状だ。
