議会襲撃事件で捜査の手 ボルソナロ前大統領―ブラジル

【サンパウロ綾村悟】ブラジル最高裁は13日、ボルソナロ前大統領の支持者らによる議会襲撃事件への関与をめぐり、ボルソナロ氏に対する検察の捜査を認めるとの判断を下した。連邦検察庁は、ボルソナロ氏が支持者らを扇動した可能性を捜査する方針。

ボルソナロ前大統領(AFP時事)

事件は8日に発生、昨年10月の大統領選挙に異議を唱えるボルソナロ氏の支持者ら約4000人が、首都ブラジリアの連邦議会や大統領府、最高裁判所を襲撃して破壊行為を働いた。

事件当日、ボルソナロ氏は、休暇先の米フロリダ州に滞在していたが、襲撃事件から2日後の10日、大統領選挙で不正が行われていたと主張する動画をフェイスブックに上げていた。

動画の内容は「ルラ氏は選挙によって選ばれたのではない、最高裁が当選させた」と批判するものだった。ビデオは後に削除されたが、検察当局は、ビデオの投稿内容などが、大統領と襲撃事件の関係を調査する必要に値するものだと判断した。

一方、ボルソナロ氏は、8日の事件発生後に「略奪や公共の建物への侵入は法律を逸脱している」と発言、襲撃事件を批判していた。

襲撃事件では、すでにトレス前法相を含む1000人近くが捜査・拘束対象となっているが、捜査当局は、首都ブラジリアに集まったボルソナロ氏の支持者らに資金提供を行ったり襲撃を扇動した人物がいるとして、特定作業を進めている。

今回の判断を下した最高裁のモラエス判事とボルソナロ前大統領は、犬猿の仲で知られている。

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